ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットWilliam Henry Fox Talbot, 1800−1877

「自然の鉛筆」#24 果物籠 1845年

イギリス・ウィルトシャー州の名門貴族の家に生まれる。ケンブリッジ大学に学び、科学者としてだけでなく、数学者、考古学者、語源学者としても知られており、英国王立協会に数多くの研究論文を発表している。1841年、一枚のネガから複数のプリントを得ることができる、現在の写真の原型といえるネガ・ポジ法の「カロタイプ」を発表した写真術の先駆者の一人。1844年から46年にかけて世界最初の写真集『自然の鉛筆』を出版した。バビロニアの楔形文字の解読、アッシリア語辞典の編纂などにも携わり、自らの言語研究にもカロタイプを用いていた。