展覧会概要

このたび、写大ギャラリーでは、ジョルジア・フィオリオ写真「男の世界」Giorgia Fiorio “DES HOMMES”を開催するはこびとなりました。


イタリア人女性写真家ジョルジア・フィオリオは1967年トリノに生まれ、トリノで人文学を学び、1989年にはニューヨークICPで写真を1年間学びます。1990年から本格的に写真制作を開始して、1994年にはロッテルダムの第一回ワールドフォトプレス・マスタークラスに選出され、写真家としての評価を得ていきます。現在はパリに在住し、1994年からは写真通信社「アジャンス・コンタクト・プレス」の会員としても活動しています。

彼女は、10年以上にもわたり、世界各国に赴き、閉ざされた男性共同社会を徹底取材し”男の世界”のシリーズを制作、既に6冊の写真集をフランスで出版しています。闘牛士、外人部隊、海軍兵士、消防士、漁師、ボクサー、炭坑夫など極限の状態で働く男たち、生と死と隣り合わせの男たち、勇敢さ、強健な肉体に挑む男たち、そして男の孤独・・・。

彼女は果敢にその現場へ入り込み、男たちの崇高なスピリッツを内包した勇気と力強さに迫り、尊厳に満ち輝く男たちの本質をとらえるために、粘り強く追い求めていきます。

今回写大ギャラリーでは、ジョルジア・フィオリオが今日までにとらえた”男の世界”より42点のモノクローム・プリントを展示します。モノクロームだからこその力強さと美しさに溢れ、作家の表現世界に惹きこまれていきます。ジョルジア・フィオリオの写真展は日本での初公開となります。

本写真展開催にあたり、ご後援をいただきましたイタリア大使館およびご協力をいただきましたG.I.P. Tokyoに対しまして、厚く感謝申し上げます。