展覧会概要

 このたび、写大ギャラリーでは海外著名写真家展「ポートレート」ー写大ギャラリー・コレクションよりーを開催する運びとなりました。

 1839年に写真が発明された当時、ポートレート写真は肖像画に代わるものとして珍重され、間もなく写真館が誕生して、徐々に普及していきます。いわば、写真の原点ともいえるのがポートレートです。その後は、写真独自の記録、表現として今日まで数多くのポートレートが制作されてきています。また、その中で肖像写真家および著名写真家が撮ったポートレートの名作も多く残されてきました。

 今回、写大ギャラリーでは、海外著名写真家が撮った文化人、芸術家などのポートレート作品を写大ギャラリー・コレクションより構成した企画展を開催いたします。初期肖像写真家の代表ともいえるナダールの「詩人・シャルル・ボードレール」を始めとして、ベレニス・アボットがパリ時代に撮った「作家・アンドレ・ジード」「画家・藤田嗣治」、イモジン・カニンハムの「写真家・アルフレッド・スティーグリッツ」、ユーサフ・カーシュの「作家・アーネスト・ヘミングウェー」「イギスト首相・ウィンストン・チャーチル」、ロベール・ドアノーの「画家・ピカソ」「彫刻家・ジャコメッティ」、ジゼル・フロイントの「作家・ヴァージニア・ウルフ」「作家・ソルジェニーツィン」、エドワード・スタイケンの「女優・グレタ・ガルボ」等々、その時代を築き上げた文化人を著名写真家たちが様々に表現しています。11人の海外写真家によるモノクローム作品48点を展示いたします。