黒の浸食

月蝕の夜

昇華する夜

展覧会概要

写真家・河野安志は1961年高知県に生まれ、1982年東京工芸大学短期大学部写真技術科を卒業。その後、資生堂宣伝部ほかを経て、1985年金沢に生活の拠点を移し、翌年結婚して義父が経営するミソノ・フォトで写真の仕事に従事していきます。
1989年、子息の誕生を契機に今回展示の作品シリーズの制作に着手していきます。彼自身が思い描く虚と実をまず綿密なスケッチで描き出し、幼い息子をモチーフにまたある時は人形に置き換え、種々の写真をコラージュして、人工着色によりカラー化しています。これらの映像からは人間の生と死、現代社会の様々な矛盾や不安感、あるいは童話的な夢社会などを提示しています。

写真家・河野安志は病に侵されながらも東京での写真展を自ら企画し、死の直前まで制作に情熱を傾けていました。しかしながら、完成を見ない作品を残して2004年8月に42歳の若さで他界しました。

基本情報

会期 2006年6月20日(火) ~ 2006年7月30日(日) 10:00 ~ 20:00
会期中無休・入場無料
会場 東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-9-5
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分
展示作品 モノクロ着色作品 約30点
主催 東京工芸大学芸術学部