目黒通り油面付近の路上にて 1960
©細江英公

アルヘンチーナ頌 1977
©細江英公

釧路湿原で舞う 1994
©細江英公

展覧会概要

写真家・細江英公(1933年-)は1954年東京写真短期大学(現・東京工芸大学)を卒業し、フリーランスとして活動を開始して以来54年、今日まで様々な写真制作をしてきました。1960年の『おとこと女』をはじめとして『薔薇刑』『鎌鼬』『抱擁』など若い年齢にあって斬新な作品を次々と発表し、日本の新たな写真表現を切り拓いていきます。その後の作品においても、人間の肉体と精神、生と死とを一貫したテーマとし、作者自身の言う“写真への愛と尊敬”をもって、今もなお、独自の表現を続けています。これら細江英公の作品は日本はもとより海外においても多大な評価を得て、日本および海外で数多くの賞を受賞しています。日本写真界のリーダー的存在であります。

また、細江英公は写真作家活動だけにとどまらず、1975~2003年、東京写真大学、東京工芸大学の教授として、若い写真家の育成にも尽力し、現在では東京工芸大学名誉教授でもあります。
細江英公は1959年舞踏家・土方巽を通して大野一雄氏を知り、同年から氏を撮影し始めて47年、大野氏の肉体と魂を撮り続けてきました。そして、2006年10月27日、大野氏の100歳の誕生日に向けて細江英公人間写真集『胡蝶の夢 舞踏家・大野一雄』の出版を計画し、100歳の当日、横浜バンクアート1929における誕生祝いの会場で写真集の贈呈式典を行いました。

細江英公は本年1月に第49回毎日芸術賞(2007年度)を受賞しました。この受賞に際して、写真集「胡蝶の夢」が対象作品のひとつに挙げられています。
今回、「胡蝶の夢」単独での個展は写大ギャラリーが初めての開催となります。

基本情報

会期 2008年4月9日(水) ~ 2008年6月8日(日) 10 :00 ~ 20 :00
会期中無休・入場無料
会場 東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-9-5
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分
展示作品 モノクロ/カラー写真作品 約40点
主催 東京工芸大学芸術学部