“ground”
©Cozue Takagi Courtesy of TARO NASU

“okaasan”
©Cozue Takagi Courtesy of TARO NASU

展覧会概要

本展は、今年、第35回木村伊兵衛写真賞を受賞した、新進気鋭の写真家、高木こずえの作品「MID」と「GROUND」を同時に展示する写真展です。

2007年に、東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業した高木こずえは、大学在学中から「キヤノン写真新世紀」グランプリ受賞や、「EPSONカラーイメージングコンテスト」準グランプリ受賞(共に2006年度)という、華やかな経歴で期待を集めてきました。昨年には、新人美術家の登竜門といわれる「VOCA展 2009」で府中美術館賞を受賞し、そして今年、大学卒業後わずか3年にして、写真界で最も注目される新人賞である木村伊兵衛写真賞を受賞しました。

受賞の対象となった「MID」と「GROUND」は、それぞれ写真集として赤々舎より昨年に同時刊行されました。「MID」は日常からのストレートフォトを編集した作品群であり、「GROUND」は、その対局にあるかのようなデジタル技術を駆使した写真の作品群です。これらは、とても一人の作家が同時期に生み出した作品とは思えないほど異なった印象を受けますが、いずれの作品も生と死というキーワードで通底しており、写真の表現手法の可能性を自在に使いこ なした結果に生まれた、双子のような作品群とも言えるでしょう。

本展では、その異なる手法による二つの作品群を同時に展示することによって、高木こずえという多様性を持った才能の核心を垣間見せることが出来るのではないかと存じます。

基本情報

会期 2010年6月12日(土) ~ 2010年8月1日(日) 10:00 ~ 20:00
会期中無休・入場無料
会場 東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-4-7 芸術情報館2F
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分
展示作品 モノクロ/カラー写真 約40点
主催 東京工芸大学芸術学部
協力

関連イベント

トーク・イベント

日時 2010年6月26日(土)17:00 ~ 18:30
内容 高木こずえ×小林紀晴(写真家)対談

*詳しくは電話にてお問い合わせください。

作家プロフィール

高木 こずえ(たかぎ こずえ, 1985−)

長野県生まれ。東京工芸大学在学中の2006年に「キヤノン写真新世紀」グランプリと「EPSONカラーイメージングコンテスト」準グランプリを受賞。 2007年に東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業。2008年 テグ写真ビエンナーレ(韓国)やパリフォト(フランス)など海外での展示に出品。2009年「VOCA展2009」府中美術館賞を受賞。2009年 TARO NASUギャラリーで個展「GROUND」を開催。初の写真集『MID』『GROUND』を同時刊行(共に赤々舎)。2010年 個展「MID」(第一生命ギャラリー)、「GROUND」(日本橋高島屋 美術画廊X)を開催。第35回木村伊兵衛写真賞を受賞。