
「ノロ」牧野智晃 1999年(第21回)受賞作品
展覧会概要
フォックス・タルボット賞は、写真表現に情熱を傾ける若い人々の奨励と新しい写真家への登竜門としての機能を果たすことを目的として、1979年に東京工芸大学短期大学部(当時)が開設した学内公募賞です。
本賞はイギリスのフォックス・タルボット美術館の協力を得て、ネガ・ポジ・プロセスの発明者で「近代写真術の父」とその偉業を讃えられているウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット※(William Henry Fox Talbot 1800-1877)の名を冠しています。
応募の対象は本学学生および卒業後12年までの若い卒業生としており、本賞受賞作品展を毎年秋に写大ギャラリーで開催しています。また、受賞作品は写大ギャラリー・コレクションとして正式に収蔵されます。
本展は、写大ギャラリー40周年記念展開催にあわせて、1979年から2014年までのフォックス・タルボット賞(全36回)をふり返り、優秀作品を展示するものです。受賞者リストには、現在第一線で活躍している写真家が多く名を連ねており、彼らの若かりし頃の作品から、現在の活動の基盤となっている豊かな表現力を感じることが出来るでしょう。
各年代や世相を反映させながら、高いレベルで制作を続ける本学学生・若き作家たちの多様な作品を50点展示いたします。
※1839年、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールによって発明(公表・特許取得)されたダゲレオタイプ(銀板写真)に対して、F・タルボットは1841年に紙ネガを使用したネガ・ポジによる写真法を発表し、特許を取得。この方法を「カロタイプ」と名付けました。
ダゲレオタイプが1枚のみの写真に対して、カロタイプは1枚のネガから何枚ものプリントが可能であり、後の写真文化繁栄への基盤を築きました。また、F. タルボットは1844-46年にかけて世界初の写真集『自然の鉛筆』(The Pencil of Nature)をカロタイププリントにより制作。
写大ギャラリーでは、1977年にF.タルボットの没後100年を記念して「自然の鉛筆」を中心としたフォックス・タルボット展を日本で初めて公開しました。
基本情報
会期 | 2015年6月1日(月) ~ 2015年6月30日(火)10:00 ~ 20:00 会期中無休・入場無料 ※ 最終日30日は18:00まで |
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会場 |
TEL 03-3372-1321 (代) 地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分 |
展示作品 | フォックス・タルボット賞受賞(1979~2014)優秀作品50点 |
主催 | 東京工芸大学芸術学部 |