イポリット・バヤール
Bouquet de Fleurs
1850年頃

ラッセル・リー
「FSAポートフォリオ」より
1940年

須田一政
「風姿花伝」より
1976年

展覧会概要

 本展は、写大ギャラリーが所蔵する約1万点のオリジナルプリント・コレクションの中から、「花」に結びつきのある作品を展示するものです。

 洋の東西を問わず、花は古来より供えられ、身に付けられ、そして工芸品、日用品の中に描かれることで、私達の日常に彩りと潤いを与えてきてくれました。誕生日の贈り物から冠婚葬祭の場まで、言い換えると、人が生まれた時から人生の幕が下りる時まで、花はあらゆる文化圏において、人の心と身体に寄り添う普遍的な存在と言えます。

 また、いつの時代でも花は多くのアーティストにインスピレーションをもたらし、様々な象徴として、時に華やぎ、時に朽ちた姿として表現されてきました。写真も例外ではなく、19世紀の写真術発明当初から、花は被写体として写真家達に好まれ、主題にも背景にもなり、作品に美しさを添えながら写真家の視線や思考を表してきました。

 本展では、花が写真に写されたそれぞれの時代や地域、文化の中で、どのような意味を持ち、写真家の目にどう映っていたのか、思いを巡らせながら観ていただけたらと存じます。

主な出展作家

イポリット・バヤール、エドワード・スタイケン、ラッセル・リー、植田正治、須田一政、薄井一議、他

基本情報

会期2016年11月7日(月) ~ 2016年12月21日(水)
10:00 ~ 20:00
会期中無休・入場無料
会場東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-4-7 芸術情報館2F
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分
展示作品モノクロ/カラー写真作品 42点
主催東京工芸大学芸術学部

                               企画・構成 堀田 文(写大ギャラリー専門職員)