「家族の肖像」より, 笠智衆
1992年

「Sonomama Sonomama」より
アイスクリーム売り 高知県, 
O.D.O. ブルジョアジー 1986年

竹中直人
2005年

展覧会概要

写大ギャラリーでは、東京工芸大学で教授も務めた写真家 広川泰士の写真展を開催いたします。

広川泰士は1950年に神奈川県逗子市で生まれ、大学時代に始めた8ミリ映画撮影から次第に写真に興味を持つようになり、独学でキャリアを積みながら1970年代よりフォトグラファーとして活動を開始しました。以降、ファッションや広告などの写真撮影のみならず、CMや映画の撮影監督など、幅広いフィールドで第一線の活躍を続けています。一方で写真作家としても、日本全国の原子力発電所のある風景を撮影した「STILL CRAZY」、悠久の時間をテーマに世界各地で巨岩と星の軌跡を記録した「TIMESCAPES-無限旋律-」、現代日本における自然と人間の営為を俯瞰的に捉えた「BABEL」など、時間や環境と人間の存在を問う数々のスケール感のある作品を発表してきました。

本展では、広川の多岐にわたる作品の中から、ポートレイトに焦点をあてて展示いたします。広川の最初の写真集である、日本の田舎を巡りながらそこで出会った人たちにその場で最新のデザイナーズファッションに着替えてもらい撮影した「Sonomama Sonomama」シリーズ、1980年代より撮影を続けてきた、芸能人や文化人の家族を自然な姿で撮影した「家族の肖像」シリーズ、東日本大震災の被災者となった相馬市の家族を撮影したシリーズ、そして様々な仕事や取材で出会った人々など、これまでに撮影してきたポートレイト作品を集約し展観します。

有名人から一般の人々まで、被写体となった全ての人々に対して真摯に向き合ってきた広川の眼差しを、この写真展を通して体感していただければ幸いです。


基本情報


会期 2018年6月18日(月) ~ 2018年8月12日(日)
10:00 ~ 20:00 会期中無休・入場無料
会場 東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-4-7 芸術情報館2F
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分 
展示作品 モノクロ/カラー写真作品 約100点
主催 東京工芸大学芸術学部
企画・構成 吉野 弘章 写大ギャラリー運営委員長

作家プロフィール

広川泰士(ひろかわ たいし、1950年− )

神奈川県逗子市生まれ。広告写真、テレビコマーシャルの撮影などで活躍する一方、世界各地で展覧会を多数開催。受賞歴には1986年講談社出版文化賞 写真賞をはじめとし、1990年A.P.A.賞、1996年ニューヨークA.D.C賞、2002年文部科学大臣賞、2003年日本写真協会賞、経済産業大臣賞、2005年JCDデザイン賞優秀賞、2009年ACC特別賞・ベスト撮影賞、2010年文部科学大臣賞、2016年写真の町東川町 国内作家賞などがある。

2011年から2015年まで東京工芸大学芸術学部写真学科教授を務める。


トークイベント

展覧会にあわせトークイベントを開催いたします。


期日2018年6月23日(土)
15:00 ~16:30 (入場無料・申込不要)
登壇者広川 泰士、菅沼 比呂志
会場東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-4-7 芸術情報館2F
TEL 03-3372-1321 (代)