エドワード・スタイケン
「The Flatiron, New York」
1905年

ポール・ストランド
「Toadstool and Grasses」
1928年

イモジン・カニンハム
「Two Callas」
1929年

展覧会概要

本展は、好評を博した2012年開催の展覧会を、リバイバル展示として開催するものです。写大ギャラリーの所蔵する作品の中から、写真史の一時代を築いたアメリカの写真家たちに焦点を当てて展示いたします。

今日、写真技術の主流はアナログからデジタルに移り変わりました。また写真表現は写真のカテゴリーの中だけでは語れないようになってきています。カラー作品が増加し、プリントサイズが大型化する傾向も見受けられます。プロジェクションによる展示やインスタレーション作品等も盛んです。写真表現は多様化し、さまざまな分野のアーティストから注目されています。一方、銀塩写真の材料の供給が急激に縮小し、私たちは“フィルムと印画紙”という素晴らしいものを手放そうとしています。

そんな今、写真史の一時代を築いたアメリカの写真家たちに改めてスポットライトを当てます。「ストレートな写真」を提唱し、アメリカの近代写真のはじまりとも言われるアルフレッド・スティーグリッツ。スティーグリッツ共に「フォト・セセッション(写真分離派)」のメンバーとなったエドワード・スタイケン。

「ギャラリー291」で個展を開催したポール・ストランド。エドワード・ウェストンと共に「f.64」グループを結成したイモジン・カニンハムとアンセル・アダムス。ウェストンに影響されたウィン・バロックやマイナー・ホワイト。これらの写真家たちは、一つの流れとして、また、グループとして語られることがあります。確かに彼らの写真に対する考え方や作品には共通する点も多いのですが、異なる点も少なくありません。

今回は、写真家のポートレートを含めて、絵画的写真に強く影響された作品、即物的な作品、心象的あるいは隠喩的表現など、モノクロームによる美しいプリントをご覧いただきます。


主な出品作家

アンセル・アダムス、ウィン・バロック、イモジン・カニンハム、エドワード・スタイケン、アルフレッド・スティーグリッツ、ポール・ストランド、ブレット・ウェストン、エドワード・ウェストン、マイナー・ホワイト

〔ご来館にあたってのお願い〕

*ご入館の際には係の者が来館者カードをお渡しいたします。お手数ですがご記入いただきますようお願いいたします*

・ギャラリー内に5名入館している場合は適宜お待ちいただき、前の方が退館されてからお入りください。
・入館の際は入り口のアルコール消毒液で手指を消毒してください。
・マスクを着用し、咳エチケットにご協力ください。
・観覧中に大きな声で会話しないでください。
・「COCOA-新型コロナウィルス接触確認アプリ」のダウンロードにご協力ください。
・発熱や体調不良等の症状があるお客様は入館をご遠慮ください。

ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解、ご協力のほどお願いいたします。




基本情報


会期 2020年9月14日(月) ~ 2020年10月23日(金)

*創立記念日のため、10月5日(月)は休館いたします*

日曜日・祝日休館
(月〜金)10:00 ~ 18:00 (土)10:00〜17:00
入場料 無料
会場 東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-4-7    5号館(芸術情報館)2F
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分 
展示作品 モノクロ写真作品 43点
主催 東京工芸大学芸術学部
企画・構成 吉田 成 写大ギャラリー運営委員長