アーヴィング・ペン
劇場での出来事
1947年

ジャン・グルーバー
無題
1988年

小林紀晴
「はなはねに」より
2008年

展覧会概要

本展は、好評を博した2017年開催の展覧会を、リバイバル展示として開催するものです。写大ギャラリーの所蔵する約1万点のオリジナルプリント・コレクションの中から、カラー作品を選び、カラー写真表現の変遷を紐解きながら展示いたします。

19世紀に発明された写真は当初モノクロでした。しかし、より見たままに写し撮りたいという人々の欲求から、モノクロの写真を手作業で着色することから始まり、さまざまなカラー写真技法の研究が続けられました。20世紀になり実用的なカラー写真技法が開発されましたが、色の再現性の低さや保存におけるプリントの褪色などの課題もあり、カラー写真を表現手段として用いることが一般化したのは1970年代でした。それから約40年が経ち、写真がデジタル化された今日では、カラーによる写真作品が当たり前となっています。


写真において色の情報は大きな役割を果たしています。体験した世界を再現するため、また美学的、感情的な効果を生むため、写真家は色による多様な表現を試みてきました。本展では、写大ギャラリーの所蔵するユニークなカラー作品群を通して、写真表現において色が伝えるものを感じていただければと存じます。

また本展では、写大ギャラリーの所有するゼラチンシルバーセッション参加作家の作品を展示いたします。撮影者自身がプリントしたプリントと、同じネガから他の写真家がプリントした写真を並べてレイアウトします。表現の違いなどを見比べてお楽しみ下さい。


主な出品作家

ジャン・グルーバー、エルンスト・ハース、ラッセル・リー、ケネス・マクゴーワン、アーヴィング・ペン、スティーブン・ショア、薄井一議、小野隆太郎、川田喜久治、小林紀晴、高木こずえ、細江英公、本城直季、森山大道、ほか


〔ご来館にあたってのお願い〕

*ご入館の際には係の者が来館者カードをお渡しいたします。お手数ですがご記入いただきますようお願いいたします*

・ギャラリー内に5名入館している場合は適宜お待ちいただき、前の方が退館されてからお入りください。
・入館の際は入り口のアルコール消毒液で手指を消毒してください。
・マスクを着用し、咳エチケットにご協力ください。
・観覧中に大きな声で会話しないでください。
・「COCOA-新型コロナウィルス接触確認アプリ」のダウンロードにご協力ください。
・発熱や体調不良等の症状があるお客様は入館をご遠慮ください。

ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解、ご協力のほどお願いいたします。


基本情報


会期 2020年11月9日(月) ~ 2021年1月27日(水)


(月〜金)10:00 ~ 18:00 
(土)10:00〜17:00
休館日 日曜日・祝日

2020年12月27日(日)〜2021年1月5日(火)
2021年1月15日(金)~1月17日(日)
入場料 無料
会場
東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2F
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分 
展示作品 カラー写真作品 60点
主催 東京工芸大学 芸術学部